2016年8月26日金曜日

夏の旅、その2

夏休みも間も無く終わります。先週、信州安曇野に行ってきました。折しも台風9号が近づいていたので心配でしたが、天候にも恵まれ良い旅ができました。

先ず訪れたのが、「あずみ野ガラス北工房」。9月に展示をして下さる松浦あかねさん、酒井真一さんの工房です。北アルプスを目の前にして、近くにはワサビ田も広がる本当に美しい自然環境の中で制作なさっているということを実感しました。
お二人の技法について説明して頂いたり、その付近のギャラリーさんのことをうかがっているうちに、時間があっという間に過ぎていました。
愛犬キューちゃんと一緒の写真を撮らせて頂いて失礼しました。



その後は美術館、ギャラリー巡りを楽しみました。安曇野には大小たくさんの美術館があります。
碌山美術館を皮切りに、安曇野ちひろ美術館、ギャラリー・シュタイネさん、ジャンセン美術館、アートヒルズギャラリー、北アルプス展望美術館、豊科近代美術館、手仕事扱い処・ゆこもりさん、カフェギャラリー・Gargas さん、etc. です。

一番印象に残ったのは、ちひろ美術館の建物です。内藤廣という人の設計ですが、木材をふんだんに使った高い天井の部屋、空間を、ガラスで仕切って繋げている明るくスケール感抜群の建築です。(写真ではお伝えできなくて残念!)中庭にはデッキチェアも並び、小さな人からお年寄りまで、のんびりゆったり過ごせるようになっています。
都会の美術館では望み得ない贅沢な造りに、ため息しきりでした。



2016年8月19日金曜日

夏のワークショップへ

国立のギャラリー「ゆりの木」さんで開かれた、版画家・保坂優子さんのワークショップに参加してきました。
保坂さんはとてもセンスのよい銅版画を制作される作家さんですが、今日は半日で仕上げるため、紙版画を皮に刷る手法を教えて下さいました。

紙版を作りプレス機で皮に印刷。そこへ更に皮や布、スパンコールなどで装飾を施します。
参加者は用意してきたモチーフをいかに表現したら良いかを保坂さんに相談。ワイワイガヤガヤ、アッという間の4時間でした。


暑さを忘れて楽しい午後を過ごすことができました。保坂先生、ゆりの木さん、ありがとうございました。




2016年8月16日火曜日

白いドアと黒い扉

街中では、16日まで夏休みです、というお知らせが目立ちます。ギャラリーも例外ではありません。でも、今日もしっかりオープンしているギャラリーさんがあったのです!

ACCa のすぐ近くの、「鶯谷硝子工房」さんと「いりや画廊」さんに行ってきました。

木造3階建のレトロな鶯谷アパートの1階にある鶯谷硝子工房さんでは、小林ルミさんの「陶芸とアクセサリー展」を開催中です。パリ在住の小林さんによる磁器のオブジェやボタンのアクセサリーを融合させたインスタレーションです。

小さなステンドグラス入りの白いドアにDMが貼ってある謙虚なアナウンスメント。見逃さないで下さいね。台東区下谷2-3-13 鶯谷アパートC-23号。21日(日)までです。



入谷の交差点近くのいりや画廊さんでは、Otho Faure 展「実験・体験」というインスタレーション展示が進行中です。日本在住のアメリカの方で、年間数百もギャラリーを巡っているそうです。そして自らも、作品を制作し展示するという実験・体験を試みようと思い立ったとか。作者の誠実さや優しさが伝わってくる展示です。

いりや画廊さんの入り口には黒い重厚な扉があります。幾何学形に切り取られた窓から中の展示が垣間見え誘惑的です。



2016年8月6日土曜日

猛暑も忘れさせてくれる涼やかな展示

本日も猛暑、なれど、DMに惹かれて日本橋方面へ出かけました。

三越本店で開催中の「坂井直樹・ゆかな 金工ガラス二人展」、拝見しました。
坂井さんは、黒のスタイリッシュな鉄瓶を中心に展開。細長い持ち手が垂直方向に空間を切り取る鮮やかなデザインは、いつもながら感心します。
それに対しクリアなガラスに切子の技術でモチーフを彫り込んだゆかなさんの作品は水平を目指します。清らかで凛とした佇まいを、坂井さんのメタルのフレームが引き立てています。
金属とガラスの無敵のカップルです!
展示は8月9日までです。




三越近くの、ギャラリー砂翁さんでは「GLASS 5 -透明な時間」を開催中です。
ガラスという同じ素材を扱いながら、全く異なる技法で表現を試みる5人の作家は、今井瑠衣子(オブジェ)、永木卓(オブジェ)、倉本陽子(箱のかたち)、佐藤杏子(ガラス絵)、田中雅樹(皿)の各氏です。
個性溢れる作品たちが、暫し表の暑さを忘れさせてくれます。
8月10日までです。